企業の理念(ビジョン)を浸透させる方法
更新日:2021年8月10日
■ベンチャー企業や創業間もない企業での企業理念の浸透
大手企業や歴史ある老舗企業などでは、
創業者の理念が脈々と受け継がれているケースが少なくありません。
新商品の開発や新事業を起こすにあたっても、
創業理念や企業理念に沿っていることが1つの基準となっています。
従業員がどんどん新しい世代に代わっても、
自然と企業理念が共有化されていきます。
提供する商品やサービスを通じ
子供の頃からその企業の理念に自然と触れていることも多く、
新卒や中途で求人に応募してくる人の志望動機にも
企業理念に感銘をして……という理由が少なくないのです。
一方、創業間もない中小企業やベンチャー企業ではどうでしょうか。
もしかすると、企業理念を表に出していない企業や、
そもそも作っていないという経営者の方もいらっしゃるかもしれません。
ベンチャー企業などでは新しいサービスや経営者のやり方、
職場の雰囲気や仕事の進め方など、
柔軟性ある環境に魅力を感じて就職を希望する方が多く、
企業理念に共感して入社するという方はあまりいません。
企業理念が浸透するには重さやその理念への信頼が必要となり、
歴史などが影響してくるためです。
■企業理念が浸透できずに生まれる歪み
歴史が浅いからと言っても、企業理念が従業員に浸透しないと
組織を動かしていく上で不具合も生まれてしまいます。
経営者が思い描く企業像や組織のイメージと、
従業員が考えるところにギャップが生じて
提供するサービスや商品にも影響を与える場合もあります。
それが思わぬ問題を引き起こしたり、
取引先や顧客からの信頼を失ったりすることにも繋がるので注意が必要です。
たとえば、経営者の理念としては顧客に喜ばれる
丁寧で誠実なサービスがモットーであるのに、
現場ではいかに営業成績を上げて利益を上げるかに終始し、
無理な契約を結んでクレームが起き、
顧客離れを起こすといった歪みなどが考えられます。
■SNSで発信する
こうした歪みを防止するために、
企業理念を従業員に浸透させることは不可欠です。
最近では経営者が会社の公式SNSなどを通じて
企業の理念や大切にしていること、顧客などに宛てたメッセージなどを
発信することがあります。
SNSを通じたつぶやきは少しずつ企業理念の理解を深めたり、
継続的な発信で啓蒙したりしていく手段となります。
ただし、広く公開されているため、
どうしても顧客や取引先、見込み客など
広く社会や社外へ発信する形となってしまい、
従業員が置いてきぼりになってしまうことがあるので注意しましょう。
従業員のことを思いやったり、
企業理念を支えてくれる従業員をイメージしながら
発信したりすることが大切です。
■いつでも見られる動画を配信
企業ではかつては毎日朝礼を行ったり、
週に1度のペースで経営者が朝礼を行って従業員に訓示をしたり、
理念を語るといった機会もありました。
ですが、今の時代はそうした機会を設ける企業が減っているほか、
ワークスタイルの多様化やテレワークする従業員も増え、
1度に従業員が集まって経営者の話を聞くケースは減っています。
そこで、定期的に経営者動画を作成して社内に配信してみてはいかがでしょうか。
業務の邪魔をせず、短時間で気軽に見られる5分程度の動画にメッセージを込め、
週に1度や月に1度のペースで配信します。
短時間なので、いつでもいいから配信期間中に必ず見てもらうようにし
継続していくことで、少しずつ企業理念が浸透していくことが期待できます。
★企業理念の浸透に関してお悩みの方は是非一度BPカンパニーへご相談ください。
現状をヒアリングした上で貴社にぴったりの研修プログラムを組むことも可能です。