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  • 執筆者の写真岩崎克哉

プロセスを可視化する

更新日:2021年8月10日



このコロナ禍で飲食店を経営する方は、

大変な状況が続いているかと思います。


スタッフもフェイスシールド着用、アルコール消毒も必須。

ソーシャルディスタンスをキープするため、

客席に間隔をあけなくてはなりません。


これまで以上に経費がかかる一方で、売上は減っている状態です。


ところがこんなご時世に、

新規店舗をどんどん出店しているところもあるから驚きです!


そのお店とは「ねこねこチーズケーキ」

緊急事態宣言中だった2020年5月20日に

1号店の自由が丘店がオープンしました。

現在は関東地方だけでなく、

地方にも新しい店舗が次々にオープンしています。


このお店の展開を見て、

「上手いなぁ~」と思うのが、プロセスの可視化です。


「ねこねこチーズケーキ」の公式ホームページを見ると

「ねこねこ型」になみなみをタネを注いで、

焼きあがるまでのプロセスを写真入りで紹介しています。


オーブンの中で、こんがり焼きあがり、

最後にとろ~りとしたジャムを上にかける……


そのプロセスが、可視化されているのです。

思わず「美味しそ~う!」と思ってしまいます。


たとえば新商品をリリースする前も

「材料にこんなチーズを使っている」等、

プロセスを少しずつ見せていきます。


試作品を作成し、

焼き色がついた猫型のケーキができる様子を紹介します。


こんなふうに期待感を盛り上げておいて

「ついに完成しました!」と写真入りで発売日を発表するわけです。


夏季限定の「瀬戸内レモン」を使ったケーキの時は

「フォロワーの皆さんと一緒に開発した初めての商品!!」と

CEOの田邊氏がツイッターで発表していました。

新しい商品を作るプロセスを、

フォロワーと共有する巻き込み力もあります。


もちろんこのご時世ですから、

実店舗での販売とテイクアウト併用の展開なのが

世の中のニーズにマッチしていたのは大きいでしょう。


当時の状況からちょうど一年経とうとしている今も、

都市部では感染者が増加し、緊急事態宣言も再度発令中。

外出を控えている人は多いです。

リモートワークを継続していて、家族との外食も控えている人もいます。


そんな中で、「ちょっと美味しいものを食べたい」

「なんか面白いことないかな」

というニーズを満たしてくれるんですよね。


「ねこねこチーズケーキ」が売れている要因の一つに「場」があります。


私はフェイスブックなどのSNSを始めるようになってから

「世の中、こんなに猫好きの人がいるんだ」

と思うようになりました。


ツイッターやフェイスブックって、

猫の写真を投稿している人が結構多いんです。

個人が気軽に情報発信できるようになり、

「猫好き」が可視化したともいえます。


こうした「猫好き」が集まるソーシャルメディアで、

商品ができるプロセスを見せながら投稿しています。


これをずーっと見続けていると、

猫好きの「かわいい」「ほしい」という購買欲が

くすぐられてしまうのも頷けてしまいますね。


価値を感じて「欲しい」と思ってもらうには、

プロセスの可視化も有効です。


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