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  • 執筆者の写真岩崎克哉

中小企業採用時の経営者の好みと候補者の実力



最近、中小企業の採用に関する議論が活発になっています。特に、シニア層の採用に関して、経営者の好みが採用の決定に大きな影響を与えるという意見をしばしば耳にします。

経営者の好みと候補者の実力をバランスさせることは、採用プロセスにおいて中小企業が直面する重要な課題です。

加えて、入社後も経営者に気に入られることが従業員にとって重要だと考える経営者がいますが、これは従業員のパフォーマンスに悪影響を与える可能性があります。


1. 経営者の好みと採用の影響

経営者の好みは、企業文化やチームの相性など、採用において重要な要素です。経営者が候補者に好意を持つことは、チームのモチベーションや相互信頼の構築にプラスの影響を与える可能性があります。しかし、これが採用の決定にのみ影響を与えることは避けるべきです。採用には、候補者の能力や適性も含めた客観的な評価が不可欠です。


採用の最終目標は、企業の成功に貢献するための優れた人材を獲得することです。経営者の好みに合致する候補者が仕事をこなせない場合、企業の業績や成長に悪影響を及ぼす可能性があります。したがって、採用プロセスでは、候補者の実力や適性を正確に評価することが不可欠です。


2. 採用プロセスの最適化とバランスの取り方

経営者の好みと候補者の実力をバランスさせるためには、採用プロセスを最適化することが重要です。

例えば、採用チームや面接官の多様性を確保し、客観的な評価を行うことで、経営者の好みと候補者の実力の両方を考慮した意思決定が可能になります。また、採用基準や評価方法の明確化も重要です。


3.経営者の在り方が入社後の従業員のパフォーマンスに及ぼす

経営者の好みに合わせることが必要な職場では、組織内で大きなプレッシャーやストレスを感じることがあります。その焦りや不安は、仕事への集中力を損ない、創造性や生産性を妨げる可能性があります。

自己成長やキャリアの追求が経営者の好みによって妨げられることもあります。従業員が自分の興味や才能に合わない仕事に従事することで、彼らのモチベーションや満足度が低下することがあります。

さらに、経営者の好みに合わせようとする従業員同士の間には、競争や嫉妬が生じる可能性があります。このような状況下では、チームワークや信頼関係が損なわれ、組織全体の業績が低下するおそれがあります。

従業員が経営者の好みに合わせることを強調される環境は、彼らのモチベーションが低下し、情熱や意欲が失われ、従業員のパフォーマンスに与える影響は悪い面が多いです。


経営者は、従業員の個々の能力や適性を尊重し、チーム全体の成果に焦点を当てることが重要です。従業員が組織内で自己実現を果たし、チームと共に成長するためには、経営者の指針が明確で公平なものであることが不可欠です。





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